羽毛布団の打ち直しって何?メリットをご紹介します!

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羽毛布団で寝ると快適なので、利用している人も多いでしょう。
羽毛布団は軽くて暖かく、しかも長持ちするのでとても重宝します。
そのため、一度羽毛布団を使うと、もう普通の綿布団では、寝れないという人も多いようです。
羽毛布団は打ち直しが必要だと言いますが、この打ち直しとメリットについて紹介します。

□羽毛布団の普及について

羽毛布団はもともと、ノルウェーの上流階級が使っていたもので、北欧を中心に広く愛用されていました。
ただし、羽毛布団は富裕層だけが使える贅沢品でしたが、産業革命以後大量生産が可能となり、一般庶民まで普及するようになりました。
現在、北欧の羽毛布団の普及率は80パーセントを超えていますが、日本でも明治時代に輸入されるとたちまち評判になり、上流階級を中心に普及していきます。
しかし、大正時代から昭和に入っても、羽毛布団は高価だったので、まだまだ庶民が買えるものではありませんでした。
ところが、日本が高度成長期に入り、昭和40年代になると庶民でも買えるようになり、全国に普及していきました。

□羽毛布団の「打ち直し」とは

打ち直しとは、羽毛布団のリフォームのことですが、もともとは綿布団の再々加工を意味する言葉でした。
羽根布団の場合は綿のように打ったりしませんが、「打ち直し」という言葉だけがそのまま残りました。
羽毛布団の打ち直しは、羽毛をクリーニングしたり、補充したり側生地を新しくするものです。

*打ち直しの手順

羽毛布団の打ち直しをするには、まず羽毛布団から羽毛を取り出して洗浄し、羽毛が足りなければ補充して、新しい側生地に詰めて仕上げます。
打ち直しには、10日~1か月程度かかりますが、日数に幅があるのは、自社工場で打ち直しするか、外部の業者に委託するかの違いによるものです。
ちなみに、羽毛布団を使わな夏場に、打ち直しに出す人が多いので、夏場は日数がかかる傾向があります。

*打ち直しできないケースもある

羽毛充填量が1kg未満、ダウン率70パーセント未満の羽毛布団は、十分な打ち直しができないこともあります。また、一度打ち直しすると、二度目の打ち直しは難しくなります。同様に、15年以上使用した羽毛布団も、羽毛の劣化のために打ち直しは困難です。

□羽毛布団の打ち直しのメリットについて

羽毛布団を打ち直すことによる、メリットをご紹介しましょう。
羽毛布団の打ち直しの手順は、業者によって多少違いますが、基本的には布団から羽毛を取り出し、洗浄するところから始まります。
ちなみに、羽毛はお湯で洗うと縮むので、多くの場合水で洗います。
洗浄した羽毛は乾燥機で乾かし、本来のフカフカした状態に戻して、新しい側生地に詰めて仕上げます。
このとき、羽毛が足りなければ追加しますが、追加される羽毛は、もともと使われていた羽毛と同じものが追加されるので、追加後の感触や暖かさなどは変わりません。
このように手を加えることによって、羽毛布団は購入したての頃のようにフカフカになるので、暖かく快適に寝ることができます。

□羽毛布団の打ち直しを行うべきサイン

羽毛布団がどのような状態になったら、打ち直しすべきなのでしょうか。
ここでは、打ち直しを行うべきサインについて5つ解説します。

まず1つ目は、購入後10年が目安であることです。
羽毛布団を購入して10年くらいたったら、打ち直しを検討しましょう。
10年くらい経つと、羽毛が汚れてくるので、洗浄と打ち直しを考える時期になります。
また、側生地が傷むと羽毛が飛び出すようになるので、打ち直しが必要になります。

2つ目は、ボリュームがなくなったことです。
羽毛布団は、羽毛が壊れるとボリュームがなくなり、ペッタンコになってフワフワ感も暖かさも失われます。
特に襟元など、体に当たる部分のボリュームがなくなっていくので、これも打ち直しに出すサインの1つとなります。

3つ目は、羽毛が飛び出したり片寄りがあることです。
羽毛が飛び出すのは、側生地が傷んだり破れている証拠です。
羽毛が飛び出すと、細かい破片が部屋中に飛散するので、喉や気管支にもよくありません。
また、羽毛が片寄ると寝心地が悪く暖かさも失われるので、片寄りが見られたら打ち直しに出しましょう。

4つ目は、においが気になることです。
羽毛布団の側生地に汗や皮脂が染み込むと、異臭がするようになります。
また、ペットを飼っていると、ペット臭やオシッコがついて臭う場合もあります。
羽毛布団が臭うようでは、衛生面の問題もある上に、ぐっすり眠れないので早めに打ち直しに出しましょう。

5つ目は、暖かくなくなったことです。
羽毛のボリュームが減ったり羽毛が片寄ったりすると、羽毛布団の保温性が低下して暖かくなくなるので、打ち直しに出すサインです。

□まとめ

羽毛布団は打ち直しすることによって、ボリュームや暖かさが戻ります。
打ち直しは羽毛布団から羽毛を取り出し、洗浄して側生地に詰め直して仕上げます。
羽毛布団は、適宜メンテナンスすることによって長持ちするので、ここに挙げた注意点に気をつけて、良質な睡眠を得られるようにましょう。


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