毎日朝晩冷えるようになり、羽毛布団が手放せない季節がまもなくやってきます。
ふわふわで朝は出たくないくらい気持ちの良い羽毛布団ですが、洗い方はご存じでしょうか。
家で洗うのはハードルが高く、干すだけで精一杯という方も多いでしょう。
今回は、羽毛布団の洗い方や干し方をご紹介しますので参考にしてください。
□羽毛布団を洗う前に確認することをご紹介
羽毛布団の洗濯頻度はあまり多くないかと思いますが、羽毛布団を洗濯する際には、事前の確認点がいくつかあります。
これまで羽毛布団を洗濯したことがない方も、久しぶりの方も、一緒に洗濯前のポイントを確認していきましょう。
はじめに、洗濯表示の確認です。
洗濯表示に洗濯桶のマークか、四角い洗濯機のマークが付いていれば水洗いができます。
これらにバツ印が付いている場合は、羽毛布団の加工が落ちてしまったり、中の羽毛が偏ったり固まったりしてしまう恐れがあるため、水洗いはできません。
撥水加工がしてあるかどうかも合わせて確認してください。
撥水加工していない羽毛布団の場合はご家庭での洗濯はおすすめできませんので、羽毛布団を洗濯機に入れる前に確認しましょう。
また、キルティング加工と呼ばれる、羽毛布団の裏と表が縫い合わさった形になった加工が施されていないと中の羽毛に片寄りが出てしまいます。
それゆえ、キルティング加工がされていない羽毛布団はご家庭で洗濯しないように注意が必要です。
ご家庭での水洗いが難しい羽毛布団の場合は、当店のようなクリーニング店にご相談ください。
当店には専門のコンシェルジュがおりますので、ささいな疑問にもお答えいたします。
次の確認点は、洗濯機の洗濯容量の確認です。
シングルサイズは洗濯容量が5kg以上、セミダブルサイズは7kg以上、ダブルサイズは10kg以上が洗濯容量の目安です。
これに当てはまる場合でも、羽毛の量や布団の厚みによって、洗濯槽の9割以上を占めることがあります。
これではきちんと洗えない恐れがありますのでご注意ください。
ご家庭によって洗濯機の容量・羽毛布団のサイズともに異なるため、洗濯機の取扱説明書などで洗濯容量の確認をしましょう。
洗濯機に記載している機種もあるかと思います。
また、洗濯機によっては、抜けた羽毛の詰まりや絡まり防止や、洗濯機自体が故障するなどの理由で羽毛布団の洗濯を禁止している場合もありますので合わせてご確認ください。
最後に、天気予報の確認です。
羽毛は吸収性に優れているため、寝るときの汗を吸い取ってくれる反面、洗濯時には乾くのに時間を要します。
湿気の多い季節や冬場など、季節によっては1日で乾かないこともあります。
しかし、中の羽毛が乾ききっていないとカビの発生や、傷みに繋がりかねません。
そのため、羽毛布団を干すには、湿気の少ないカラッと晴れた日がおすすめです。
雨上がりの翌日はよく晴れていても湿気を多く含むためなるべく避けましょう。
可能であれば晴天が2日以上続く日を選ぶと気持ちの良い羽毛布団に仕上げられるでしょう。
1日では乾ききらないことを見込んで、2日以上の晴天の日を選ぶのがポイントです。
□羽毛布団の洗い方についてご紹介
洗濯前の確認が完了したら、次はいよいよ洗濯です。
洗濯機に入れる際の注意点と洗剤についてご紹介いたします。
羽毛布団は大きく膨らんでおりかさばるため、なるべく小さく折りたたんで洗濯機に入れます。
2つ折りもしくは、じゃばら折りで3つに畳んだ後、端からクルクルと巻き付けていくと簡単に小さくなります。
1人での作業が難しい場合は2人以上で行なうとスムーズです。
広がってしまう場合には、ビニール紐などで結ぶと良いです。
面倒だからとそのまま洗濯機に入れてしまうと洗えない部分が出てきてしまう恐れがあるので、一手間を惜しまないようにしましょう。
洗濯機のスペースに余裕があるからと毛布など他のものと一緒に洗うのは禁物です。
水を含んだ際の重さが異なるため、羽毛布団が潰れてしまう恐れがあります。
異なる素材の物は一緒に洗わず、羽毛布団だけを洗濯するようにしましょう。
また、洗剤は中性洗剤を使用すると汚れが落ちやすく綺麗になります。
おしゃれ着用洗剤がご家庭にある場合は使用が可能ですので、羽毛布団専用の洗剤を購入する必要はありません。
容量に応じた洗剤を投入して洗濯を開始しましょう。
□羽毛布団の干し方のコツをご紹介
洗濯が完了すれば、あとは干して乾燥させるだけです。
羽毛布団は中の羽毛まで乾燥させてしっかり干すことで、よりふわふわで気持ちの良いものになります。
そこで、干し方のコツを2点ご紹介いたします。
第一に、2本の竿を用意してM字に干すことです。
洗濯後の水分を含んだ羽毛布団は重量が重たくなります。
それゆえ、天日干しをするときのように1本の竿に干すと、羽毛が水分の重みで偏ってしまう恐れがあります。
これでは真ん中辺りの羽毛が少なくなり、寝るときに温かみを均等に得られません。
しかし、2本の竿にまたがるように干すことで重みの負担が軽減され、乾きも早くなります。
羽毛布団は乾燥に時間を要するため、時短できるのも大きなポイントです。
また、数時間置きにぽんぽんと布団を叩くようにすると、固まったり偏ったりした羽毛がほぐれます。
結果的に、ふんわりと仕上げることができます。
第二に、直射日光を避けて陰干しすることです。
直射日光が当たってしまうと側生地が傷み、中の羽毛が出てきてしまうことがあります。
せっかく丁寧に洗濯したのに、傷みのせいで羽毛が出てしまい布団が薄くなってしまっては本末転倒です。
陰干しができない場合には、カバーとなる布をかけて直射日光が当らないように対策をしましょう。
また、先述したように、乾くのに時間を要する場合でも干せるよう、晴天が2日以上続く日を選ぶようにしましょう。
□まとめ
今回は、羽毛布団の洗い方についてご紹介いたしました。
ご家庭で洗うにはハードルが高いかもしれませんが、季節の変わり目などに洗ってみてくださいね。
当店では、羽毛布団のクリーニングを送料無料で対応しております。
家庭で洗うのが難しい場合には、ぜひお気軽にご相談ください。