羽毛布団を打ち直しするメリットとは?詳しい手順もご紹介!

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いい羽毛布団は、長く大事に使い続けたいものですが、毎年使うものなのでどうしても劣化が見られてくるときがあります。
羽毛を洗浄して、側生地を新しくする「打ち直し」をすることで、ふかふかの羽毛布団に戻すことができます。
今回は、羽毛布団の劣化が気になる方に向けて、打ち直しのメリットや手順について紹介します。

□羽毛布団の打ち直しとは?メリットもあわせて紹介

*打ち直しとは?

羽毛布団の打ち直しやリフォームでは、羽毛布団から羽毛を取り出してゴミを取り除いたり洗浄したりします。
そして、新しい側生地にきれいになった羽毛を詰め直して仕上げます。
劣化した羽毛を取り除くことで足りなくなった羽毛は、新しく補充します。

打ち直しにかかる日数は、およそ3週間~1ヶ月ほどを目安に考えておくと良いでしょう。
羽毛布団を使わなくなる初夏以降から、羽毛布団の打ち直しの依頼が増えてくるため、時期によっては日数が普段より長くかかってしまうこともあります。

*打ち直しのメリットとは?

羽毛布団の打ち直しを行うことで、ふかふか感が戻って使用感が良くなります。
それだけでなく、他にもさまざまなメリットがあるため大きく4つ紹介します。

1つ目は、サイズ変更や調整ができることです。
側生地を新しくする工程がある打ち直しであれば、布団のサイズ変更が可能になります。
例えば、ダブルサイズ1枚をシングルサイズ2枚に、2枚合わせの羽毛布団を1枚に、など生活の変化や使用感に合わせて変更できます。
また、羽毛を追加すれば、より厚みがあるふかふかの布団に仕上げることもできます。

「夫婦でダブルベッドで寝ていたけど、それぞれ就寝時間が異なるので別々に分けたい」
「寝返りが打ちやすいように、布団を分けたい」
という方におすすめです。

2つ目は、長く何年も使えることです。
羽毛布団の羽毛は再利用できます。
保温性が一度低下した羽毛でも、再生加工により保温性が復活するのです。
打ち直しをすれば、羽毛を何度でも再利用できるため、廃棄せずに長く使用できて環境にも優しいです。

3つ目は、買い替えよりもお得なケースがあることです。
近年、羽毛の価格は高騰しています。
それに伴い、メーカーによっては布団の中の羽毛の量を減らして販売していることもあるようです。
よって、買い替えよりも打ち直しの方が価格が安くなる可能性がありますし、品質も担保されるでしょう。

とはいえ、羽毛布団の使用年数が長くなればなるほど、打ち直しにかかる費用も高くなる傾向があります。
15年以上使用している場合は、購入時の価格と打ち直しの価格が同じくらいになることもあり得ますので、その際は再購入を検討してもいいかもしれません。

4つ目は、買い替えよりもリスクが低いケースがあることです。
羽毛布団の打ち直しを検討されているということは、使い心地がよく気に入っていたということだと思います。

しかし、布団は購入して使ってみてはじめて、本当の使い心地がわかるものです。
新しい羽毛布団に買い替えたとしても、思ったより重たい、温かくないなど、後悔する可能性もゼロではありません。
いま気に入っている熟睡できる羽毛布団をお持ちなのであれば、打ち直しをして再利用することで、睡眠の質が下がるリスクを避けられるでしょう。

□当社の打ち直しの手順について

当社では、12のステップを経てお客様のもとにふかふかに戻った羽毛布団をお渡ししています。

まず、お客様よりお預かりした羽毛布団を特殊クリーニングします。
次に、お預かりした羽毛布団を他のお客様のものと間違えることのないように、一つひとつ名札をつけて管理していきます。
そして、羽毛布団の側生地を裂いて、1マスずつ丁寧に羽毛を取り出していきます。

取り出した羽毛の中からは、長年使ったことにより壊れた羽毛のダストが出てきます。
それをふるいにかけて、丁寧に除去します。
ダストを除去したら、専用の機械で羽毛にたっぷりと空気を取り込ませ、パワーアップさせて新しい羽毛と混合していきます。
次に、羽毛充填機にて、新しい側生地に羽毛を詰め込んでいきます。

そして、職人の手によって、1マス1マスに羽毛を充填していく作業を行い、羽毛を充填した場所の「口縫い」をします。
細かい糸で縫いあげるため、根気のいる作業のひとつです。
完成した羽毛布団に問題がないか、職人が目視で最終チェックを行います。

これで打ち直しが完成です。
お客様の都合が良い日時まで、大切に保管します。
そして、引っ越し先へのお届けや、都合が良い季節に合わせたお届けなど、お客様の都合にあわせて指定日に丁寧に配送いたします。
最短3週間で仕上がり、完成後即日発送も可能です。

□打ち直しが不向きな羽毛布団とは?

一般的には、羽毛充填量が1キログラム未満、ダウン率が70パーセント未満の羽毛布団は、打ち直しをしても羽毛が十分に再生されないため不向きと考えられています。
10年以上使用している羽毛布団も、羽毛の再生が難しく打ち直しに不向きです。

また、当店ではダック(アヒル)の羽毛布団は取り扱いをしておりません。
グース(ガチョウ)の羽毛布団を専門に取り扱っておりますので、ご注意ください。

□まとめ

今回は、羽毛布団の打ち直しのメリットや当社での打ち直しの手順について紹介しました。
グースの羽毛布団を使用されており、劣化が気になってきた方は、お気軽にご相談ください。
寝具について分からないこと等があれば、お電話にて無料相談も承っておりますので、ぜひご連絡お待ちしております。


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