羽毛布団の打ち直しは自分でできる?クリーニングとの違いもご紹介!

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約10年が寿命と言われている羽毛布団ですが、長く使うほど羽毛も側生地も劣化してしまいます。
汚れや臭い、ヘタりや破れなど、羽毛布団で気になることがあれば、打ち直しを検討したいものです。
では、打ち直しは自分でもできるものなのでしょうか。
今回は、打ち直しは自分で行えるのかやクリーニングとの違いなどについて解説します。

□打ち直しでできることとは?手順も紹介

羽毛布団は、使い続けるうちに羽毛がボロボロになったり、側生地がほつれてきたりしてしまいます。
経年劣化した羽毛布団は打ち直しをすることで、新品のようにふかふかに生まれ変わらせることができます。
打ち直しをすることで、本来の温かさに戻ってくれるため、質の高い睡眠がとれるようになることでしょう。

打ち直しは、以下の手順で行います。

まず、羽毛布団を洗浄加工します。
次に、羽毛布団を解体して、中の羽毛を取り出し、取り出した羽毛をふるいにかけて、ダストを除去していきます。
そして、ダストを取り除いた羽毛を洗浄して、きれいにふんわりさせていきます。
そこに追加で新しい羽毛を加えて、混合していきます。
次に、混合した羽毛を、新しい側生地に充填していき、職人の手によって1マス1マスに羽毛を充填します。
最後に、充填したマス目を口縫いして打ち直し完了です。

□打ち直しは自分でできるの?

結論、打ち直しを自分で行うのは不可能です。
羽毛を洗う、乾燥させる、ふるいにかける、充填するなど、それぞれの工程で専用の設備やスキルが必要になるからです。
側生地になにかの拍子に裂け目ができた場合は、ご自分で対応しようとせずに、すぐに専門の業者に相談するようにしましょう。
もしご自分で対応しようとすると、裂け目が広がって大量の羽毛が飛び出して大変なことになる恐れがあります。

□打ち直し(リフォーム)、リペア、クリーニングの違いとは?

*打ち直し(リフォーム)とリペアの違い

打ち直し(リフォーム)と記載しているサービスの中でも、実質リペアのみを行なっている業者も存在します。
リペアとは、羽毛を洗わずに、新しい側生地に詰め替えるのみのサービスのことです。
羽毛を洗わないため、羽毛のふわふわ感は復活しておらず、湿気を含んだ重たいままになっています。
すると、ダウンボールはもちろん膨らむことができず、側生地を新調したにもかかわらずふかふかの布団にならないということが考えられます。

一方打ち直し(リフォーム)では、羽毛を洗浄してしっかり乾燥させるため、汚れが取り除かれて軽くなります。
ダウンボールが軽くなるので、布団がふくらみを取り戻し、温かさも元に戻るのです。

依頼後に仕上がった布団を見ても、中の羽毛が洗浄されたのかどうかをお客様で判断するのは難しいです。
このような不透明さをなくして、お客様に安心してリフォームを依頼いただけるよう、「日本羽毛寝具製造協同組合」によりリフォームの基準が設けられています。
その基準をクリアしたサービスを提供していることを証明する「Reformed Down Wash」という基準ラベルと「認定証書」を持っている業者に依頼するのが大切です。
当社でも、基準をクリアして基準ラベルと認定証書をいただいております。

*打ち直し(リフォーム)とクリーニングの違い

布団クリーニングでは、羽毛布団を丸洗いして、汗や皮脂による汚れを除菌や消臭まで行います。
また、側生地についた汚れも洋服のクリーニング同様に、取り除いてくれます。
ただし、側生地にほつれや劣化が見られ、クリーニングにより破れが生じる可能性がある場合は、クリーニングを依頼できないことがあります。

一方打ち直し(リフォーム)では、布団から羽毛を取り出して羽毛のみを洗浄するため、布団の丸洗いよりも高い洗浄力が期待できます。
丸洗いだけでは、布団の中のダストやホコリは取り除けません。
しかし、打ち直しであれば、細かなダストやホコリまできれいに取り除くことができます。
また、洗浄した羽毛は、足し羽毛とともに新しい側生地に詰められるため、クリーニングよりもより新品に近い状態の仕上がりになります。

打ち直しとクリーニングにはこのような違いがありますが、どちらが悪いというわけではありません。
定期的なメンテナンスとしては、布団クリーニングはおすすめです。
洗いすぎは羽毛布団が傷む原因となりますので、3年に1度ほどクリーニングに出して汚れを取り除くといいでしょう。
より高い頻度でのメンテナンスとしては、天日干しによりダニやカビの予防を行うようにします。

一方、側生地が破れた、羽毛が偏ってきた、布団がぺちゃんこになってきた、温かくない、と感じる方には、打ち直しがおすすめです。
クリーニングでは取り扱ってくれないような状態でも、打ち直しであれば洗浄可能です。

また、打ち直しでは側生地を新調するためサイズ変更や調整も可能になります。
ダブルサイズの羽毛布団をシングル2枚にしたいという方や、身長が高いため通常サイズの布団では足がはみ出てしまうという方にもおすすめです。

□まとめ

今回は、羽毛布団の打ち直しの方法や、自分で打ち直しできるのかについて解説しました。
原則、打ち直しは自分では行わずにプロに依頼する必要があります。
また、打ち直し(リフォーム)、リペア、クリーニングは、サービス内容が異なるため、業者選びの際は注意してください。
当社では、良質なリフォームの基準をクリアした業者であることを証明する「認定証書」をいただいております。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)は、ぜひ当社にお任せください。


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