羽毛布団でダニを繁殖させないために有効な対策とは?

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羽毛布団で寝ていて、ダニの心配をしたことがある方は多いでしょう。
今回は、ダニが繁殖しやすい条件や、対策方法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

□ダニが繁殖しやすい環境とは?

ダニといえば、人間にとって不快な症状や体の不調などの健康被害を引き起こす、いやな存在ですよね。
家の中でのダニの発生を防ぐには、ダニがどんな環境で繁殖しやすいのかといったことを知っておく必要があります。
ここでは、ダニが繁殖しやすい条件や環境について解説します。

*ダニの種類とは

家の中で繁殖するダニの種類としては、「ツメダニ」「コナダニ」「チリダニ」の3つが主に挙げられます。
この中で最も数が多いのが、「チリダニ」です。
このダニは家の中に生息するもののうちの8割を占めると言われています。
人を刺したり吸血したりといった直接的な被害は与えませんが、死骸やフンがたまると、喘息やアトピー性疾患の原因となり得ます。

コナダニは小麦粉などの粉製品や畳などに発生します。
ツメダニは人を刺すため要注意です。

*室内はダニにとって好条件

チリダニはおよそ1カ月かけて卵からふ化し、2カ月ほど成虫として活動したあと、50~100個ほどの卵を産み、死骸となります。
こうしたダニが繁殖しやすい条件としては、温度が20~30度、湿度が60~80パーセントと言われています。
この条件が整う梅雨の時期に多く繁殖し、8月・9月以降に多くの死骸が発生します。

また、気密性が高く、温度や湿度が1年中一定に保たれている空間は、ダニにとって1年中繁殖しやすい条件となります。
近年はそのような高気密・高断熱の住宅が増えているため、ダニの数は30年前の約3倍になったとも言われています。

さらに、室内には布団やカーペットといった、ダニが繁殖しやすい場所も多いです。
そういった場所には人間の皮脂や食べこぼしがあり、繊維状になっているため、ダニが簡単に繁殖してしまうのです。

室内はダニが増えやすいことを理解し、換気や掃除、洗濯などをしっかりと行いましょう。

□ダニによる被害とは?

では、ダニによる被害には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
次に、引き起こされる被害を紹介します。

ダニによる被害は大きく分けて2つです。

1つ目は、直接刺されたり吸血されたりすることによる被害です。

人間を刺すものとしては、ツメダニやイエダニが挙げられます。
ツメダニは普通チリダニを捕食しますが、時には人を刺すこともあります。
一方でイエダニはネズミに寄生して血を吸うダニで、宿主が死んだ場合や大量に発生した場合に人間の血を吸います。

これらの種類に刺されると、直後は問題ないものの、数日後に刺された部分が赤く腫れ、1週間程度かゆみが持続します。

2つ目の被害は、死骸やフンを吸い込むことによる被害です。
死骸やフンを寝ている間に吸い込むと、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎といった症状のリスクが高まります。

こうした被害に遭わないためにも、日々のダニ対策が重要なのです。

□羽毛布団はダニに強い!

布団はダニが繁殖しやすいと説明しましたが、羽毛布団は比較的ダニが繁殖しにくいとされています。
ここでは、その理由を3つ紹介します。

1つ目は、製造過程で洗浄と乾燥を行っていることです。

羽毛布団を製造する際には、除塵、洗浄、乾燥、冷却除塵といったステップを踏みます。
その過程で不純物が取り除かれ、さらにダニが耐えられない高温での殺菌も行われます。
そのため、製造過程でダニが紛れ込むことがないのです。

2つ目は、特別な織り方がされていることです。

羽毛布団では、折り目の隙間が少なくなる「高密度織り」「ダウン・プルーフ」といった特別な加工がされています。
この加工によって、織り目の隙間からダニが侵入しにくくなっています。
ただし、安価なものの中には織り目が大きいものもあるため、注意が必要です。

3つ目は、防ダニ加工がされている場合があることです。

羽毛布団の中には、ダニを寄せつけない薬剤を使用して、防ダニ加工が施されているタイプもあります。
安全性が認められた薬剤ですので基本的に心配はいりませんが、心配な方は試し寝をしてみるのも良いでしょう。

□羽毛布団でのダニ対策とは?

羽毛布団でより確実にダニを防ぐには、どのような対策が有効なのでしょうか。
ここでは、3つのダニ対策法を紹介します。

1つ目は、日陰に干すことです。

日中に日陰に干すことで、布団に潜むダニを弱らせる効果が期待できます。
日光に当てるのも良いですが、生地が傷みやすくなる点に注意してください。
定期的に行うのがおすすめです。

2つ目は、スプレーやダニシートを使用することです。

駆除効果のあるスプレーやシートもおすすめです。
ただし、肌の敏感な人の場合、スプレーの影響を肌に受ける可能性があります。
基本的には問題ありませんが、心配な方にはシートがおすすめです。

3つ目は、掃除機を使用することです。

生地の表面近くに潜むダニには、掃除機が有効です。
3週間に1回程度、掃除機をかけると良いでしょう。

□まとめ

今回は、ダニが繁殖しやすい条件や、繁殖を防ぐ対策を紹介しました。
対策方法をしっかりと把握し、健康な生活を送れると良いですね。
当社では、羽毛布団の打ち直しやリフォームを行っております。
羽毛布団についてお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。


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