「羽毛布団に違いってあるのかな」
このようにお思いの方はいらっしゃいませんか。
羽毛布団にはいくつかの種類があって、それぞれに違いがあります。
今回は、そんな羽毛布団の性質や選び方について紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□羽毛布団の魅力とは
そもそも羽毛布団とはどんなところが良いのでしょうか。
ここでは羽毛布団の魅力について紹介します。
軽くて暖かい、そしてロングシーズンで活躍する寝具の代名詞と言えば、羽毛の掛け布団といっても過言ではありません。
羽毛布団という名前の通り、中には羽毛がぎっしり入っています。
ふっくりと軽く、多量の空気を含んでいるため気温が低くても暖かさを保つことが可能です。
羽毛布団に含まれる羽毛は「天然のエアコン」とも言われるほど、温度変化に応じて温かさや湿度を自然に調整してくれます。
このおかげで、冬でも春でも関係なく活躍できるようになります。
さらに、弾力性に秀でているという特徴から、一度購入すれば、長い間使えます。
□グースとダックの異なるところとは
羽毛布団の中には、水鳥の羽毛が取り入られています。
ちなみに陸鳥は、羽毛布団の材料として活用されることはありません。
基本的に、ガチョウ(グース)やアヒル(ダック)の羽が活用されています。
普通、体の大きいガチョウの方が1つ1つの羽も大きく、高額で取引されます。
さらにその中でも特に、気温の低い地域に生きているものは、より出来のよい羽毛を持つタイプが育てられている傾向にあります。
ところで、グースダウンとダックダウンではどちらの羽毛が好ましいのでしょうか。
結論から言えば、グースダウンの方がベターとされています。
羽毛をいっぱいに集めると、デッドエアーという上層と下層の間に新たな空気層ができます。
これがたくさん含まれるにつれ、より熱を放出しにくくなります。
魔法瓶を想像していただくと分かりやすいかもしれませんね。
グースの方がダックと比較すると羽毛が大きいため、デッドエアーが豊富です。
さらに、羽毛の大きさが大きいことで、少量で多くのデッドエアーを発生させることができ、それにより生まれる産物単体の軽さも魅力の1つです。
つまり、グースダウンの方が軽い割に暖かいため、ダックダウンよりも好ましいとされるのです。
合成された安い材料と比較しても、防寒面で優れている原料であるでしょう。
ちなみに、子孫を残すために1年以上育てられたガチョウはマザーグースと言われます。
これは、共通の種類でも、より暖かさを保つクオリティーの高いものとして扱われています。
□羽毛布団を選ぶ際の要点とは
最後に羽毛布団を選ぶ際の要点について紹介します。
ここでは4つ紹介します。
1つ目は、何の羽毛かに着目することです。
先ほども紹介したように、ダックダウンよりもグースダウンの方が羽のサイズは大きく、少量でも暖かさを感じられます。
さらにダックダウンよりも、グースダウンの方が匂いがしにくいという利点もあります。
また、グースの中でも特に長いスパンで育てられたマザーグースは、羽が大きくかつ丈夫なため、高いクオリティーを持つと言えるでしょう。
以上のように、何の羽毛かによって、暖かさや重さ、匂いはまちまちです。
そのため選ぶ際は、どの羽毛かといった観点からも意識してみましょう。
2つ目は、ダウン率に着目することです。
ダウン率とは、 1つの羽毛布団にダウンがどれくらい含まれているかを、パーセンテージで示したものです。
ダウンはフェザー(羽根)よりも空気を豊富に含んでおり、このパーセンテージが高いほど軽く、暖かいというクオリティーの高い布団と言えるでしょう。
種類に着目するのはもちろんですが、ダウン率もやはり使用感に関わります。
寝具は毎日使うものですので、ダウン率にもこだわることをオススメします。
3つ目は、ダウンパワーに着目することです。
これは羽毛1グラムあたりの体積のことで、ダウンがどれだけ膨らむかを示す数値です 。
「dp」という単位で示され、この数値が高いほど、膨らみが大きく、クオリティーが高いことを表します。
羽毛布団を選ぶ際、弾み具合を重視するなら400dp以上を目安に選ぶことをオススメします。
4つ目は、お手入れができるかに着目することです。
羽毛布団は、他の布団よりもダニが付きにくく、頑丈で長持ちします。
しかし、将来も長きに渡り使うとなると、やはりこまめなお手入れが必須でしょう。
近年では、丸洗いできる羽毛布団も増えつつあります。
羽毛布団を選ぶ際には、それらを選択してみるのも良いでしょう。
また、水洗い不可のタイプでも、高いレベルの技術を持つクリーニング店であれば扱ってくれるところもあります。
□まとめ
羽毛布団の特徴や選び方について解説しました。
羽毛布団を選ぶ際は、ぜひ上質なグースの羽でできたお布団を買ってみませんか。
当社では、羽毛布団をきれいな状態に生き返らせるリフォームを行っております。
お手入れの際は、是非当社までお気軽にお声がけください。