羽毛布団の側生地とは?生地の種類ごとの違いや選び方をご紹介します!

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これからの季節、羽毛布団を使用する機会が増える方も多いのではないでしょうか。
羽毛布団は、中の羽毛だけでなく側生地にもいくつか種類があることをご存じですか?
今回は、生地の種類ごとの違いや選び方をご紹介いたします。

□側生地とは何かをご紹介します

側生地(がわきじ)とは、羽毛布団の羽毛を覆っている生地のことを指します。
羽毛布団を選ぶ際は、中の羽毛の種類で保温性などを重視して選ぶ方も多いかと思いますが、側生地の素材や特徴でも「通気性・保温性・吸湿性・放湿性・柔軟性・軽量性」など、その羽毛布団の持つ特徴が変化します。
また、側生地は直接肌に触れる部分であるため、肌がかぶれやすい方や敏感な方に向いた素材や、汗をよく吸収する素材など、その人に会った側生地を選択することが心地よい眠りにも繋がります。

さらに、側生地には、中に入っている羽毛を外に飛び出さないようにする役割があります。
これは逆もしかりで、外部からの汚れが入りにくい仕組みになっている生地もあり、ダニや害虫の侵入を防ぐ役割もあります。
側生地にはいくつか種類や選ぶ際のポイントがあるので、次にご紹介いたします。

□羽毛布団の側生地の種類や選び方のポイントをご紹介!

羽毛布団の側生地にはいくつか種類がありますが、主に綿、ポリエステル、シルクの3つが主流となっています。
では、それぞれどのような特徴や性質があるのかご紹介いたします。

*ポリエステル(ポリエステル混)生地は非推奨

ポリエステルは、軽くて羽毛布団に向いているように感じますが、吸水性・吸湿性に欠けるため寝苦しいことがあります。
安価で手に取りやすい価格帯の商品が多いため、口コミの中には「暑いくらいに暖かかったのでお値段以上!」というものもありますが、実際には汗が吸収されず布団が蒸れているだけの場合が多いです。
金額との相談もあるかと思いますが、ポリエステル30パーセント綿70パーセントの生地以上のものを選ばれることを推奨します。

*綿100%なら番手(糸の細さ)をチェックする

綿には、番手と呼ばれる糸の細かさが設定されており、番手の数字が大きいほど、繊維は細かくなります。
そのため、「綿100%」と記載があっても、番手によってその触り心地は異なります。
細かい繊維であるほど、肌あたりが柔らかく体に心地よく馴染みます。
また、生地が薄いため内部の羽毛に熱が伝わりやすく、布団全体が温まるスピードも速くなるため布団に入ってからスムーズに眠りにつけるようになった方もいらっしゃいます。

*シルク生地は最高の肌触りだが扱いにくい

シルクを含む側生地は、最高級の羽毛布団に使用されていることが多いです。
触り心地はもちろんなめらかで気持ちが良いですが、こまめな手入れが難しく扱いにくいため、側生地としてはあまりおすすめできません。
シルクの生地を使用したい場合は、布団カバーでつけることをおすすめいたします。

*レーヨン系(モダール、リヨセル、テンセル™)との混紡もよし

側生地が、綿とレーヨン系の素材で混紡している羽毛布団も多くあります。
レーヨン系素材とは、木材由来の再生繊維です。吸水性・吸湿性は綿よりも優れており、柔らかな繊維のため側生地との相性は良いと言えます。
注意点としては、摩擦に弱いため側生地が破れないように気をつけながら使用してください。

*ゴアテックスなどのメンブレンによるダウンプルーフ加工は敏感な方におすすめ

最近では、ラミネート加工が生地の裏に施されている羽毛布団が見られるようになりました。
これらは、羽毛布団の内側が汚れにくく、羽毛が外に吹き出しにくいという特徴があります。
一般的な綿生地と比較すると蒸れやすい傾向にありますが、アレルギーや喘息のある方や、綺麗好きの方にはおすすめできる商品です。

□側生地の種類や織り方

側生地の織り方では、平織り、ツイル、サテンが主流となっています。
その中でもサテンが一番多く、なめらかで光沢があります。
平織りは、経糸と緯糸が交互になった織り方で、表面は平らで丈夫です。
ツイルは、ジーンズの生地のように、生地に斜めの線が表れるのが特徴です。
平織と比較するとなめらかな触り心地ですがサテンには及びません。

生地の通気性は、綿やポリエステルなどの素材の違いと、サテンやツイルなどの織り方の違いにより違いが出ます。
同じサテン織りでも、やはり素材が綿ではなくポリエステルの方が蒸れやすいです。
一般的にサテンよりツイルや平織りが通気性は高いのですが、気持ちの良い使い心地やペーパー音等の問題で綿素材ではサテン織りが一般的になっています。

□まとめ

今回は、羽毛布団の側生地の種類や選び方についてご紹介いたしました。
側生地だけでこんなに種類があるのか!と驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
予算と使用頻度や触り心地などを考慮して、よりよい一品をお選びください。
当社では羽毛布団のリフォームを承っております。
側生地、羽毛に異常が見られましたら、お気軽にご相談ください。


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