「最近羽毛布団がなんだか温かくなくなってきた気がする。」
このように感じる方はいらっしゃいませんか?
ほかの素材より長持ちするといわれる羽毛布団も長い間使っていると劣化し寿命がやってきます。今回はそんな羽毛布団の劣化や寿命、耐用年数についてお話します。
目次
・羽毛布団の劣化とは?
あなたの睡眠を快適にサポートしてくれる羽毛布団。
買った当時は暖かくてふわふわで気持ちいいものです。
しかし、寝ている間にかく汗は布団に吸収されていきます。
水分だけなら蒸発して消えてしまいますが、その中に含まれている汗や汚れが羽毛に吸着していきます。
そうやって吸着されていった汚れによって羽毛同士はくっつくようになっていきます。
羽毛布団の保温性は羽毛の間にある空気によって保たれています。
つまり羽毛がくっつき間の空気が減るということは羽毛布団が温かくもふわふわでもなくなり劣化しているということなのです。
・羽毛布団はいつまで使える?
羽毛布団の耐用年数はふつう、十年から十五年といわれています。
綿の布団が五年くらいといわれているように、ほかの素材よりも耐用年数は長いようです。
また、羽毛布団といっても中の羽毛の種類によってもその長さはばらつきがあります。さらに、羽毛布団は適切なお手入れをすることで長く使うことができます。
・羽毛布団の寿命のサインは?
劣化した羽毛布団をいつまでも使うのは嫌ですよね。
寿命のサインを見逃さず、快適な睡眠環境をいつまでも維持しましょう。
寿命のサインは大きく分けて5つあります。
1.かさが減り、ふわふわではなくなった
先ほど説明したように、羽毛同士の吸着により、全体としてかさが減ったように感じます。
2.温かくなくなった
羽毛の間の空気が減ることによって保温性が失われるため、前より暖かくなくなったと感じます。
3.重くなっている気がする
布団の内部に汚れや汗がたまり、購入当初より重くなっていることがあります。
内部に汚れや汗がたまっていると保温性などにも影響を及ぼすため劣化しているといえます。
4.中の羽毛がよっている
汚れ等によって羽毛同士が吸着しだすと、日ごろの布団の使い方の癖によっては中の羽毛が特定の方向によることがあります。
5.中の羽毛が飛び出してくる
生地のほうにも劣化は起こりえます。
中の羽毛が頻繁に飛び出してくるようなら、劣化のサインです。
羽毛布団の劣化や寿命についてご理解いただけましたでしょうか。
使い続けていると気付きにくいかもしれませんが、ふとした瞬間にご自分の布団も寿命が来ているかチェックしてみるとよいかもしれませんね。
また、寿命の訪れた布団には買いなおしのほかにリフォーム(打ち直し)という手もあります。
ご入用の際は羽毛布団リフォーム・打ち直しのすやすや工房までご連絡ください。